3回目
いやあ、早速一日サボりましたネェ。
ん?そもそもブログって毎日更新するものでしたっけ?
いやでも、このブログのタイトルに日記って書いてるから、書かないと詐欺ですね。(一応「?」って入れているからワンチャン セーフだと思いたいのです。)
喋り方が前と比べるとコロコロ変わっているのは良い加減になった訳では無くて、元々このブログを始めた理由にどのような書き方が親しみを持って読んでもらえるのか知りたいというのもあったりなかったり……
あとはやっぱり何を書いていけば良いのか分からないので、しょうもないことをボボボボっと打ち込んだりもします。
あ、でもどんな書き方に親しみを持ってもらえるのかとか言ったけど、そもそも私のブログなんて誰も見てないだろうしましてコメントくれる方なんてどれくらいいるのでしょうか?
今確認したところ42人の方が閲覧して下さってますね〜……
(コメント、語ってくださっても良いんですよ?)
(むしろ下さると嬉しいですよ?)
そろそろ日記でも書きますか。
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早朝、出勤の為に公共機関を利用する。
わざわざ朝から混雑し、おしくらまんじゅうになって疲れたくはない。
乗客が自分以外誰もいない電車。定期的に響く事務的な車内アナウンス。
空も明けきらない時間。電車のモーター音以外聞こえない空間。
私と完全に覚めていない眠気を乗せて電車は進む。
揺られているとそのまま眠りそうになるので、鞄に入れている本を取り出しページをめくる。
今読んでいるのは「銀河鉄道の夜」
銀河鉄道以外にも「やまなし」や「よだかの星」などの短編も収録されている。
ふと、学生時代の国語の教科書を思い出す。
「このお話に出てくるクラムボンってなんだと思う?」
教師の声が聞こえた気がした。
純粋に理解力と発想力が足りていなかった私は、その答えを考え出せずにいたことを思い出す。
今となってはクラムボンのこと、かぷかぷわらったという表現、甘く熟した山梨の香りを想像することはできる。
ただ、それは知らないことを考える機会が一つ減ってしまったということなのではないか、と悲しい気持ちにもなる。
ページをめくり電車に揺られる。
暗い空を見上げて、自分が今まさに銀河鉄道に乗っているかのような気分。
紙に目を落とし、銀河鉄道に揺られているとほのかに良い匂いがした。
本の世界に没頭していたことも忘れてはっと顔を上げる。
目的の駅よりも手前の駅。乗客たちは忙しそうに乗り降りしている。
あの匂いを漂わせたのは誰かは分からない。
きっと知らない人だ。でも、この匂いは知っている匂いだ。
ふと懐かしい気持ちが込み上げてくる。
断片的に何かの記憶が蘇る。でもそれは意識を向けた瞬間クラムボンのようにわらって消えた。
知っている匂い、懐かしく嬉しい気持ちが込み上げる匂い。
いつ、この匂いを知ったのだろう。もう思い出せない。
思い出が消えていくのはとても悲しいと思った。
朝から懐かしい感傷に浸る。そろそろ目的の駅に到着しそうだ。
降りて会社へ行かないと
私は本を閉じて電車を降りた。